【書評】やり抜く人の9つの習慣⑤成長を楽しもう | Hosiduki Ryuya Official Website

参考文献: 「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(著:ハイディ・グラント・ハルバーソン/訳:林田レジリ浩文/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

前回は現実的、楽観的な視点でモチベーションを上げ続ける方法についてお話しました。

星月 龍哉

とはいえ人間は自分が成長したのかが実感できなければこのままでいいのかと不安に陥り、モチベーションを維持できずに立ち止まってしまう可能性が大いにあります。

では成長とは何でしょうか

またそれを実感しモチベーションを上げ続けるにはどうすればいいのか、第5章「『成長すること』に集中する」から見ていきます。

自分の未知の能力を引き出す

新しいことに挑戦する際には障害がつきものです。

障害には外的要因内的要因があります。

今回はその内の内的要因について見ていきます。

「能力とは生まれつき決まっているもので、変えることはできない 」は本当か?

内的要因とは自分の心の要因で、「能力とは生まれつき決まっているもので、変えることはできない 」という考え方です。

つまり自分自身で自分の壁を作ってしまってるわけです。

これでは目標をたてても現時点での自分ができると思える範囲でしか目標をたてれません

能力とは生まれつき決まっているもので、変えることはできない 」という考え方は間違ってると多くの研究で実証されてます。

では実際はどうでしょうか?

能力は努力次第で伸ばせる

能力は勉強や経験をつんだり努力することで伸ばせます

人はなぜ勉強したり、スポーツだと練習を繰り返したりするのでしょうか?

自分の能力を伸ばすためですよね。

なのに難題や難関資格を前にすると「自分には不可能だ」と勝手に限界を決めてしまっているのです。

ではどういう考え方を持てば限界を考えずに能力を伸ばすことができるでしょうか?

「今、何ができるのか」ではなく「これから、何ができるようになりたいか」

能力を伸ばすためには「これから、何ができるようになりたいか」という考え方が必要です。

これが「今、何ができるのか」と考えると、現時点で自分ができることからリストアップするため能力アップは期待出来ません。

「これから、何ができるようになりたいか」を考えることにより、未知なる事にチャレンジすることへのワクワク感が生まれます

人は楽しい事やワクワクする事が好きなので、継続して取り組め、結果目標を達成しやすくなります。

これに基づいて目標の定義について見ていきます。

目標は自分の能力を証明するためにあるのではなく、自分を向上させるためにこそある 

目標の本質は自分を向上させることです。

自分の能力を証明するだけなら目標は必ずしも必要でなく、モチベーションもさほど上がらないでしょう。

ではどういう目標を立てればモチベーションを上げたまま維持できるのか見ていきます。

新たなことに、自身と活力を持って挑戦する方法

新たなことに挑戦する際は「失敗してもいい」と開き直ることです。

シンプルすぎて大丈夫か?と思われるかもしれませんが、失敗してもいいと考えると実際失敗する確率は大幅に低くなるという研究結果があります。

なぜそうなるのか、それは2種類の目標設定のタイプから見ることが出来ます。

「証明ゴール」と「成長ゴール」

目標設定のタイプは「証明ゴール」と「成長ゴール」があります。

「証明ゴール」とは自分が現時点まで持っている技術や能力を証明するためのものです。

「成長ゴール」とは自分の能力を伸ばして新しいことや今まで出来なかったことを出来るようにするためのものです。

「証明ゴール」で新しいことや未知なることを取り扱うことになると、自分の能力の範囲を越えるため「自分のやってることは正しいのか」とか「本当に出来るのか」と不安になり、かえって目標達成の妨げになりかねません。

これが「成長ゴール」の場合は新しいことや未知なる困難などを「学び」と捉えるため、たとえ失敗しても「またひとつ学べた」とプラス試行で捉えるため、モチベーションを維持でき、目標達成しやすくなるのです。

目標達成には「証明ゴール」よりも「成長ゴール」がいいことは目に見えて明らかですね。

「成長すること」にフォーカスすると「仕事の意味」が変わってくる

「成長ゴール」タイプの目標を持っていると「仕事の意味」が変わってきます

本来「仕事の意味」は「生活するためにお金を稼ぐこと」の意味で考えられることがほとんどです。

これが「成長ゴール」タイプの目標を持ってる人に当てはめると生活のためだけ出なく「自分の成長のために」という意味合いが含まれてくるため、自分の成長を喜び、その結果仕事が楽しくなります。

さらに興味のある仕事であればあるほど余計に仕事にのめり込み、目標達成までの距離も縮みます。

成長にフォーカスするための実践ガイド

ではこれらを実践するにはどうやればいいのか、ひとつひとつ見ていきます。

焦らず、完璧主義にならないようにする

成長にフォーカスするには完璧主義にならないことです。

ものごとを学ぶ過程においては最初からうまくいくと思わないことです。

最初からうまくいくようにしないといけないと思うと、失敗した時に挫折して、かえってモチベーションを下げてしまうからです。

最初は失敗して当然だという気持ちでいることが大切です。

うまくいってる人に助けを求める

ものごとを学ぶ最短の道は、その道にうまくいってる人から学ぶことです。

その人にメンターになってもらい、アドバイスやフィードバックをもらえるようお願いすることです。

わからなかったり、つまづいてる時はメンターに遠慮なく助けを求めて下さい。

人と自分を比べない

最後に重要なのが他人と自分を比べないことです。

よく学生時代に勉強がよく出来る人がいて、その人と自分を比べて落ち込むということを耳にするかと思います。

ても他人と自分はまったく違います

自分と他人では成長の仕方も異なるし、学習や技術を身に着けるにあたってどうやれば効率がいいかも個々で変わってきます。

なので他人の学習方法をうのみにしても一向に効率が上がらずにあきらめてしまうというのはそのためです。

メンターに相談し、自分にとって効率のいい学習方法を身に着けましょう

成長することに関する僕の失敗談

では僕の失敗談から成長することの段階でなにを気を付けるべきだったか見ていきます。

僕が大学に入った時に会計学の講義を受けて、その時に税理士や公認会計士試験のことを知りました。

まずその登竜門としての資格である日商簿記検定に受かる必要があるため、日商簿記検定の3級から学習することにしました。

専門学校で習うと授業料が高いので公式のテキストを購入して学習したのですが、わからないことだらけでなかなか身につきませんでした。

また完璧主義なところがあり、1つのところの問題が完璧に解けるようになってから次へいくという効率の悪い勉強をしていました。

結局試験は2回落ちて3回目でようやく合格できました。

同じように2級も懲りずに独学で学習したのですが、2回落ちたところでようやく専門学校に通い、こちらも3回目の受験で合格できました。

ここで重要なのは最初から完璧にするのではなく、最初は間違ってもいいから一通り学習し、その後苦手な範囲を中心に学習すればよかったこと、また最初から独学ではなくお金を出しても専門学校で学ぶことでした。

唯一よかったのが他人のことはあまり考えずに自分のことに没頭できることだったと思います。

もともと他人は他人、自分は自分と思っていままで生きてきましたのでw

以上が僕の失敗談でした。

まとめ

では今回のまとめとしまして、

・目標は自分の未知の能力を伸ばすためにある。・能力は努力次第で伸ばせる。・「証明ゴール」よりも「成長ゴール」。・成長することにフォーカスすれば楽しくなる。・焦らず、完璧主義にならないようにする・うまくいってる人に助けを求める

・人と自分を比べない

以上が第5章「『成長すること』に集中する」のまとめでした。

参考文献: 「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(著:ハイディ・グラント・ハルバーソン/訳:林田レジリ浩文/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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