東京・池袋の映画館が、実際に使用されている椅子の販売を発表しました。映画館側も驚くほど、申し込みが殺到しています。
■購入予定者「ホルダーにコーラを置きたい」
26年の歴史を誇る東京・豊島区の映画館、池袋HUMAXシネマズ。この日も、数多くの映画が上映されるなか、1人の男性が小走りでやってきました。そのお目当ては…?
タクさん:「座席を見に、映画館の椅子ですね。観る椅子を見に来ました」
現在、6つのスクリーンで営業している池袋HUMAXシネマズは今後、他分野への挑戦にも力を入れる予定のため、今月末に地下にある2つのスクリーンを閉館します。
池袋HUMAXシネマズ・総支配人:「廃棄する予定の物を逆にお客様や他の皆様に役に立てることがないかと考え、椅子を販売してみようかということになりました」
タクさん:「やっぱり、普通のソファーよりは、ちょっと特別感があって。このもたれ掛かり感とか、映画館の椅子だなって感じですね。なんか面白いなと」
実際に座ると、思わず…。
タクさん:「これ家に置けば、ずっとこうしていられるなって感じなので。(部屋に)何人もいない時は、これで映画観たいなと思いますし。一番、このホルダーにコーラを置きたい。コーラ置いて、ここにポップコーン置いて、家で映画を観たいなっていうのは、すごくあります」
■椅子以外にも…ドアや「もぎり台」も購入可能
販売されるのは、実際に映画館で使用されていた座席、およそ200脚。価格は1脚9999円で重さは25キロです。その他にもドア(1枚1万5000円)や、チケットの半券をもぎ取る「もぎり台」(1台6000円)なども購入可能です。
購入前に下見に訪れたタクさん。好きな座席を選ぶことができるため、真剣な眼差しで確認していきます。
タクさん:「端っこの、ここだけこうできるので、ちょっといいなと思いました。しまえるの、ちょっと欲しいな」
購入希望の座席を絞り込んだタクさんですが、なぜ映画館の座席を求めているのでしょうか?その理由を探るべく、部屋へお邪魔しました。
タクさん:「映画とか、好きな物をいっぱい置いてます」「(Q.男のロマンって感じしますね)秘密基地を作ろうってことなんで」
■申し込み殺到“完売間近” 購入条件も…
映画好きの祖母の影響で、幼いころから身近に映画があったというタクさん。気付けば、映画にどっぷりはまり、趣味である映画グッズの部屋まで作ってしまったのだといいます。
タクさん:「せっかくなら、映画を観る時には、1人でぜいたくにということで。映画館の椅子を購入するので、観る時はここに置いて、数時間、映画を観させてもらおうかなと。椅子に座って、池袋HUMAXシネマズで昔、自分で観た映画とか、ここでもう一回観たりしたら、それは一つ面白いかなと思ってます」
購入できるのは今月28日、29日の2日間。自身で座席を取り外し、搬出の手配、費用を負担できる人のみとなっています。それでも、すでに完売間近となっているそうです。
(「グッド!モーニング」2023年1月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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