【書評】やり抜く人の9つの習慣③目標までの距離を把握する | Hosiduki Ryuya Official Website

参考文献: 「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(著:ハイディ・グラント・ハルバーソン/訳:林田レジリ浩文/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

前回まで目標を具体的に設定し、すぐに計画をたてる話をさせていただきました。

星月 龍哉

ここにしかしそれだけでは足りず、今の自分と目標を達成した自分との距離を測る必要があります

では目標までの距離はどうやって測っていけばいいのでしょうか

第3章「目標までの距離を意識する」を読んで僕の体験談と照らして見ていき、失敗談も含めてみていきます。

フィードバックから目標までの距離を測る

設定した目標と今の自分との距離を測る最も最適な方法はフィードバックを受けることです。

ここではフィードバックを受ける重要性、フィードバックを受ける頻度、どんな人からフィードバックを受けるか、「これまで思考」と「これから思考」の違いとどちらが重要かについて順に見ていきます。

フィードバックを受ける重要性

目標を実現させるには定期的に自分がどれだけ進んだかモニタリングする必要があります

ただ目標に向けて努力するだけではモチベーションは上がりません

自分がどれだけ進歩できたのか、うまく行動できてるのかを定期券に見直す必要があるからです。

成長できてるのかが実感出来なければモチベーションは削がれやる気がなくなりますよね。

モニタリングする方法として適切なのは他人からフィードバックを受けることです。

自分でモニタリングすることも可能ですが、相当な意志力が必要になるためあまりオススメ出来ません。

ではどれぐらいの頻度でフィードバックを受けるのか、また誰にフィードバックしてもらうのか見て行きます。

どれぐらいでフィードバックを受けるか決める

自分の目標が長期なのか短期なのかによって、また目標の内容によりフィードバックを受ける頻度が変わってきます

長期の場合は比較的緩やかに、短期の場合は期間が短いので多めになります。

最初のうちはどれぐらい必要になってくるかわかりませんので、やりながら試行錯誤して決めることになります。

ただし初心者の段階で多くのフィードバックを受けた場合は混乱し、かえってモチベーションが削がれる可能性があるため、最初は受ける頻度は少ないほうがいいです。

フィードバックを受ける人を決める

やりたい目標を達成するためにはその道を既に達成した人にメンターになってもらい、フィードバックを受けることをオススメします。

家族や友人でもいいですが、わからない事があった場合は解決が出来ません。

メンターを持つことでわからないことを解決できたり、自分が足りないところについて適切なアドバイスやフィードバックをもらえます

またフィードバックの頻度も調整してもらえるので一石二鳥です。

自分の目標に既に到達している人を見つけたらはやめにコンタクトをとり、メンターになってもらいましょう。

「これまで思考」と「これから思考」どっちが大事か?

心理学では「これまで思考」「これから思考」というものがあります。

僕の例でいうと「これまで思考」というのは目標体重が62kgでスタートしたのが85kgの場合で、1年たって77kgまで減らせた場合1年で8kg痩せれたということにフォーカスする思考です。

対して「これから思考」というのはあと4年で15kg痩せるという未来に向けた思考です。

モチベーションを継続しやすいのは当然「これから思考」のほうになります。

「これまで思考」の場合は1年で8kg痩せれたからそんなに頑張らなくてもいいやと油断してかえってモチベーションが下がり、逆効果になります。

「これから思考」の場合はあと4年で15kg痩せないといけないという目標がまだあるためモチベーションを継続して維持させることができます

目標達成までは大きな目標の中にある小さな目標をひとつひとつこなしていき、モチベーションを上げていきましょう。

目標との距離を測る上で失敗したこと

今回は大学受験時代の僕の体験を元になぜ失敗したのかを見ていきたいと思います。

当初私は第1志望で入りたい大学がありました。

おそらく模試かなにかでその大学に訪れたと思いますが、校舎とかに校風に憧れこの大学に行きたいと思い勉強してきました。

しかしその後滑り止めで1つ大学に受かってしまい、一応1つ受かったので最悪ここでもいいやと甘い考えがよぎりました。

結局第一志望の大学には合格できませんでした。

つまり第一志望の大学とは別の大学に受かったという「これまで思考」を重視したため第一志望の大学へのモチベーションが下がってしまったのです。

もしこれが「これから思考」を重視していれば受かった大学は1つの通過点にしかすぎず、たとえ合格が難しかったとしても悔いのない受験ができたのではないかと思います。

また「これから思考」を重視していたら合格まであとどれくらい勉強が必要かがある程度把握できて対策もとりやすかったでしょう。

「これまで思考」だとそこで思考が停止してしまい、その結果もうこの大学でいいやと妥協してしまうのです。

それが僕の大学受験の敗因でした。

現在僕にはどうしても受かりたい資格があります。

そしてそのために今は副業という形でスタートしている仕事を覚えるため目標設定や計画、目標までの距離を模索しているところです。

一度しかない人生、もう2度と後悔したくはありません。

目標までの距離を測るのであれば適切なフィードバックを受けることと、「これから思考」を大事にしていきましょう。

まとめ

ここまでの内容をまとめると、

・目標達成のために現在から目標達成までの距離を測る。・設定した目標と今の自分との距離を測るために適切な頻度でフィードバックを受ける。・フィードバックを適度に受けることで、自分がどれだけ進歩できたかわかりモチベーションを上げれる。・フィードバックは目指すべき道を達成した人にメンターになってもらい継続してみてもらう。

・「これまで思考」ではなく「これから思考」を重視する。

以上第3章「目標までの距離を意識する」のまとめになります。

参考文献: 「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(著:ハイディ・グラント・ハルバーソン/訳:林田レジリ浩文/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

  • 【書評】やり抜く人の9つの習慣②行動を起こす前に計画をたてる
  • 【書評】やり抜く人の9つの習慣④現実的な楽観的視点でモチベーションを上げ続ける
Copied title and URL